3冷ホッピー
ホッピーという飲み物がある
普通は焼酎と組み合わせて飲むものですが、ホッピーそのものは低カロリー、低糖質、プリン体ゼロの身体に優しい元祖ビアテイスト清涼飲料水です
私のイメージでは、場末の大衆酒場でプロレタリアート衆が一日の労働の疲れを癒すための聖なる(アルコール)飲料で、呑みながら社会や人生の労苦の愚痴をこぼしまくり、そして明日への英気を養う、そういう場にふさわしい飲料です
葉山嘉樹の「檸檬」に出てくるシーンを思い出します
ホッピーは大抵の居酒屋にあります
初めにホッピーセット(ホッピーと焼酎入りのグラス)を注文して、後から中(焼酎)や外(ホッピー)をお替りしていくのです
ところで、ほとんどの居酒屋では常温のホッピーとアイスを入れたジョッキグラスに焼酎を入れて運んできますが、実はこれは正統なホッピーの飲み方ではないのです
ホッピーを美味しく味わうための方法は、今日のタイトルである「3冷ホッピー」という飲み方なのです
下記の写真は焼酎濃いめの3冷ホッピーのストロングバージョンです
キンキンに冷えた仕上がりが堪らない
もちろん焼酎はキンミヤです
1948年より製造販売を続けるホッピービバレッジによれば「3冷」を基本スタイルとして推奨しています
すなわち、ホッピー・焼酎・ジョッキの三つをよく冷やして飲むのが正統な飲み方で、味も炭酸も薄まってしまうため氷を入れるのは邪道と書いてます(意訳)
しかし、残念なことにこの正統な飲み方である「3冷ホッピー」を提供してくれる店は非常に限られていて、私の住む地域では歩いていけるところではゼロ、電車で行けるところに2軒あるだけというのが現状です
ジム帰りに初めて飲んだときは、この世のものとは思えないほどの美味さに魅せられ幸福感に浸ったものです
先日近所の呑み屋のマスターに依頼したところ冷蔵庫の空間の問題とも言ってましたが、要望が受け入れられることを期待しています