土佐犬咬傷事件勃発
遡ること10年以上も前の話、ある夕方のこと
新聞やテレビのニュースにまで出るような事件が起こった
(みのもんたがまだ朝のテレビ番組でMCをやってた頃でニュース報道もされた)
母が近所のやくざ者が飼う土佐犬に襲われ大怪我を負い救急車で運ばれたのだ
土佐犬はケージから逃げ出し周辺を徘徊、近くを歩いていた犬を散歩中の母に襲い掛かったのだ
襲った土佐犬は体長1m以上もある大型犬で、狂犬病予防もワクチンも受けていないことがその後の調査で発覚した
飼い主は周辺でも評判の悪い建設会社のならず者だった
私にもすぐに連絡が入り病院に駆けつけたが、母はその後断続的に一か月以上の入院をすることになった
私は激怒した!ゆるせねえ!
義憤にかられた私は、事件翌日に地元警察署で厳罰化を依頼、弁護士事務所で刑事、民事両面の代理人を依頼、実家のある町と隣町の自治会長に文書で事件の周知と解決及び再発防止の協力を要請した
そして行政の監督部署へ行き監督行政を批判(行政指導にはつながった)、さらに某大手新聞の地方支局記者の取材に答え、加害者を圧倒する行為を展開した
(私はこういう仇討のような行動は超早い)
幸い母は病院通いがしばらく続くも自宅に戻れ、身体も落ち着きを取り戻したが処方された薬の弊害もあって大腸に病根を残すこととなった
一方、加害者とその会社関係者を実家地域から追い出すことにも成功することができた
惜しむらくは被告人死亡で明確な判決を得られなかったことで、民事では被告人が加入していた個賠で補償を受けることができた(なければ泣き寝入りの可能性もあった)
この当時は私自身は経済的にも心理的にも一番大変だったときで、リーマンショックの直撃を受け給料が激減、その後会社が廃業し慣れない畑違いの仕事に就いたばかりの頃で毎日死に物狂いで生きていたときだった
経済的にも心理的にもかなりの苦労していた時期であり色々な問題を抱えていたのだが、あれが当時できた精一杯の対応だった
財布を握っていた母が入院して生活費がないという父に私はお金を渡し、弁護士には着手金を払う一方で、自分自身の仕事や家族、将来の生活に強い憂いを感じていた
当時私の仕事環境も経済状況も酷いもので、机を並べたことのある会社の同僚で二人が自殺し、かろうじて名前を知っていた同僚だった二人は詐欺で逮捕され、その後、他にも詐欺行為に加担したのが数人いた、そんな時代である
しかし私は、自傷もせず不正なこともせず、真っ当に努力をして今日に至ったが、この頃は小便に血尿が混じることは度々あった
不思議と悪いときに悪いことは重なることは多いものだが、それでも投げやりにならず、悪いことをせず、真っ当に頑張って生きれば必ず道は開けるはずだ
しかしちょうどその頃、親の家に寄生し始めていた兄は、親が事件に巻き込まれようが、大怪我をして入院しようが、相変わらず他人事で無関心だった
何なんだ?この役立たずの穀潰しは?