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母の葬儀に現れなかった兄(1)兄嫁との会話

2022年12月母が亡くなり、親族や母の友人らに連絡を入れた
母は住まい地域の人たちと交遊も多く、親しかった人たちは葬儀よりも前に自宅に安置された母に会いに来てくれた


葬儀担当と打ち合わせを行い、母の死から10日後の年の瀬に二日葬(通夜、葬儀)を行うことにした


会計を含めた葬儀のすべての段取りは私がおこなったが、葬儀費用は母が加入していた互助会と母の預金の範囲で対応できた
喪主は父になってもらったが、施主として私が全て仕切った


葬儀の日程を決めてから兄の携帯に電話を入れた
正直どんな反応を示すのか気にもなったが、私は淡々と事務的に日程を伝えた


兄は冷めた言葉で「考えておく、家族は多分いかないと思う」と答えただけだった


は?
私が電話したのは、母の死をちゃんと伝えたという事実を得るためであり、それによって最低限の義務を果たすことにあったのだが、それでも葬儀に兄や兄の家族が参列するというのは当たり前のことだと考えていた


違和感を持ちながらしばらくして兄嫁に電話をしてみた
すると予想外の話が出てきた


まず、夫(私の兄)に対する愚痴、特にお金の
結婚した時には既に借金があった、その後ようやく借金を返したと思ったら先物に手を出してまた借金をした(先物取引で損を出した話は私も知っていたがもう30年近く前の話)、そして最近また借金をしていることがわかり、700万くらいだと思うが何でそこまで借金をしたのか分からない


2021年の終わりころに自己破産をしようとしたが結局認められなかったようだ
ちょうどその頃、兄が勝手に自分を世帯主に変えるということがあったのはそのためだったのだ
世帯主であれば自己破産を認められやすいかどうかは知らないが、してもいない世話をしているように外形的に装って有利に働きかけようとしたのだろう


自己破産を認められなかった詳細については分からないが、借金の原因が遊興費(浪費)やギャンブル(博打)の場合は免責不許可事由となるため、おそらくそういう理由なのだろう


仮に高金利の借金が本当に「700万」もあれば一会社員(還暦過ぎなので嘱託社員?)では相当キツイはずだが、一生それを背負っていくことになるのだろう


さらに兄嫁は今度は義理親(私の親)に対する愚痴を言い出した


結婚生活初期に夫(私の兄)の借金について数回義理親に手紙を書いた(が対応してくれなかった)
長男(私の兄)の嫁であり親孝行をしたいとずっと思っていて何度か同居を申し出たが了解が得られなかった
それが非常に不満であまり義理親を良く思っていない


これから母の葬儀の詳細を決めなければならないときに出てきた場違いな話に私は困惑した


兄に対しては私も強い不信感と不快感を持っていたため兄嫁の言い分も何となく分かったが、義理親(私の親)に対する文句は筋違いではないか?


同居を申し出た件は父に聞いてみたが「そんな話は初めて聞いた」という
母親に話したのか?
まして本人(兄嫁)は自分の実母と一緒に暮らしていた(関東近県)ではないか?


また、兄嫁が「親孝行」と言う言葉を使ったことに強い違和感があった
母が認知症で色々問題が出てきた頃、両親が一番助けが欲しかった頃、兄嫁が母を気遣ったり世話をしたという話を聞いたことがない


ちなみに長男の嫁だから世話をするべきと言う発想は私にはないし、両親にも無かったと思う
ただ気にかけてくれる人がいるというのは誰にとっても嬉しいものだ


そして母が亡くなる5~6年前(コロナ禍以前)には母の「認知症ヤバくない?」という感じが私にもあったし、それは緩やかに進行していくのがわかったので、私は毎週様子を見に行くようになっていた


母が脳梗塞で倒れた後、病院と特養を行ったり来たりする中で、計3度もの手術をしたが、兄嫁から見舞いの言葉も様子を伺う連絡すら来なかった


そういう人が不逞面して(電話なので顔は見えないが)「親孝行がしたかった」などと平然と口に出すって?


若いときの話をしたつもりだったのかもしれないが、「どの口が言う!?」と言われても仕方がない
コロナ禍を斟酌しても電話の一本、手紙の一通くらいできたはずだ


おそらく「親孝行」という言葉は義理親からの「経済支援」を目的とした詭弁(方便ではない)で使ったのだろう


しかし母が亡くなったその通知の場で親を批判する兄嫁の話を私は静かに聞きながら、なぜこんなことになったのだろうと思っていた


兄の家族構成を改めて言えば、転勤族の兄は2010年に親の実家に住みついたが、2022年の年初、母が倒れた(2021年末)直後に荷物をまとめてさっさとどこかへ引っ越した


兄嫁(私より年下)は関東近県(関東ではない)に実母と同居をしていたので、父も私も実母の世話をする必要があったのだと当然に思っていた


兄には息子が二人でいて長男は高校を出て自衛隊に入隊し今は地方の駐屯地に勤務する(このとき)29歳独身で寮住まい、弟25歳は大学を出て関東にひとり暮らしをするもまだ親から仕送りを受けながら生活して自立していない(その弟からは連絡もない)


そんな家族ばらばらの生活をしてれば金も無尽蔵にかかるだろうし不思議な家族だと思いながら見てきたが、葬儀の参列について考えさせてほしいと兄嫁が言うので、私は長男(自衛隊)の電話番号を教えてもらいかけてみた


(続く)

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