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少年時代の思い出(2)親のお金で買い食い

小学校に入ったばかりの頃、私は鍵っ子だった


父はしがない建築会社の会社員(給料がちゃんと支払われないと夫婦二人で深刻に話しているのを聞いたことがある)


母は近所のパート(電子機器の単純な組み立て作業)で学校から帰っても家には誰もいない(一つ上の兄はいたが)


多分、寂しかったのだと思う


私は学校から帰ると、母の買い物かごに入れていた財布から小銭や千円札をくすねては近所の駄菓子屋へ行って買い食いをするようになっていた


ある時それがバレて強く叱られた


しかし、叱られたほうも小1で分別もない
そもそも悪いことをしているという意識が全くなく家にあるお金で買い物に行った感覚なのだ
そのうちにまた財布からくすねて買い食いをするようになった


あるときは割と分かりやすい台所の引き出しに無造作に千円札を1枚置いてあったことがあって、私が盗るかどうか試されたことがあった(まさにトラップだった)


私はまんまと嵌められ、その千円札を手にしてやはり駄菓子屋へ向かった


こうした私の癖が治らないものだから、あるとき父親に強烈な折檻を受けた


私の顔の両頬は青く腫れ、翌日学校の先生に驚かれ「どうしたの?」と聞かれたときに「ひとりで縄跳びをしていて自分で当ててしまった」と嘘を付いた


今でも覚えている(小1の記憶)


しかし、以来、私の悪癖(本人は悪いという認識はない)は治まり、母の財布からお金をくすねるくせはなくなった

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