辛かったときの話をしようか
私は49歳1か月で脱サラし、59歳1か月でリタイアしました
脱サラというと起業目的のようなポジティブなイメージもありますが、実際にはリーマンショックから東日本大震災という混迷期にあって、我が家計も人生最悪期であり住宅ローンは2,000万以上ありましたが貯蓄はゼロ、わずかな株式を所有するのみという状況でした
(幸い住宅ローン以外の借金はありませんでした)
この頃のことについては何度か記事にしていますが、私のいた業界はリーマンショックのダメージがあまりに大きく、机を並べた同僚で自殺者が2人、会社関連で詐欺等の逮捕者が2人もいたのです
逮捕されてなくても意図的な不正を業として行っていた者も数多くいました(業務停止等行政処分の対象にはなっています)が、そうした連中とは縁を切っています
私はと言えば、日々の辛さに押しつぶされそうになりながらも、不正なことは一切せず現在に至っています
当時のことはこちらの記事にもしました
脱サラしてリタイアするまでの10年間は、厚生年金を外れて3号被保険者だった妻も含めて国民年金の被保険者となりましたが、最初の1年くらいはその支払いもキツく全額免除を受けていた時期もあります
その後免除を受けた分はすべて追納し、60歳を過ぎてから任意加入で完納
住宅ローンは55歳時に繰り上げ償還してこれも完済
仕事は、試行錯誤を繰り返しながら3つも掛け持ちし、盆も正月も休みなく働き続け、夜や昼間の隙間時間には資格の試験勉強や大学、大学院で勉強をしながら経済生活の立て直しに邁進しました
この頃は、得た収入のうち生活費を除いた部分はほとんど貯蓄に回してましたが、一般NISAを使ってわずかですが個別株を買ったりもしていました
2018年に 三菱UFJのeMAXIS slimシリーズのS&P500やオルカンが登場すると一般NISAからつみたてNISAへ切り替え、特定口座も含めて積極的に積み立てを開始
その頃読んだウェルスナビ株式会社代表の柴山和久さんの「これからの投資の思考法」には大いにインスパイアされたものです
柴山さんの作ったロボアドには敬意をこめて400万(時価)ほど今も預けています
- 元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法
- ダイヤモンド社
- 本
2019年頃ですが、預貯金だけで1億近く保有していた記録がExcelに残されています
2020年3月コロナショックにより株価が暴落すると、私は歴史的直感から暴落した株式を積極的に買い向かいました
主にオールドエコノミー企業が多かったのですが、信越化学など見込んだ株価まで下がらず買えなかった銘柄もありました
その後の株価急騰で私の資産も急増したわけです
すぐに回復できなかった食品関連銘柄にも幅広く投資し、その後結果的に大きく儲かりました
先日処分したサイゼリヤは株価が倍になりました
私がリタイアしたのは2021年末のことですが、そのときの資産は約1億8,000万でした
その後現在まで労働収入がない中で普通に消費生活をしてますが、逆に資産は大きく増えている状況です
もし仕事を続けていれば資産は更にもっと増えていたと思いますが、私は続けることを選びませんでした
まさに、人生はお金のためだけにあらず、です
ある意味潔くすべてを手放し辞めることができたと思っています
このブログは自分の過去の総括をひとつの目的としています
しかし過去の苦しかったときを思い返すのは非常に辛いものがあります
辛かっただけの経験を振り返るのはあまり意味がないし精神衛生上も良くはない
私が辛く苦しかった時期のことを振り返り書くことができたのは、たまたまそれを克服することができたからに過ぎません
そもそも克服(精神的なことも含めて)できてなければ活字で公表なんて絶対に無理なことです
そして克服できたのは、結局は「運」の要素も大きかったのでは?と、そんな気もします
次回は将来の年金受給について書きます