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ヒマなヤツにはロクなのがいない

NEO

2021年末にリタイアしてヒマになりました。

それまで仕事を3つも掛け持ちして100連勤とかしてました。



昭和の最後のほうから働いて来たけど、思えば20代から仕事漬けでした。

バブルの少し前で、朝から深夜まで仕事漬け。


当時は大手以外は土曜日も仕事。

唯一の休みだった日曜日も休日出勤して(させられて)、いいようにコキ使われてました。



結婚して子供ができて安給料に嫌気がさして転職したのが証券会社。


当時はテレコール営業が当たり前で、朝7時半に出社して、9時から夜8時半まで絶え間なく電話営業。

資料を作って会社を出るのはいつも夜9時過ぎで、帰ってからは晩飯食って寝るだけ。睡眠時間は毎日いつも4時間程。

土曜休みは建前で、実際は強制出社でテレコール。

「1分1秒を無駄にしないで仕事しろ!」と上席者によく言われた時代でした。


それでも何とか幹部になれたのは良かったけど、2008年のリーマンショックという最大級の経済危機を被弾すると、給料6割カット、賞与はもちろん0、そして誰もいなくなったと言われるくらいの首切りなど、凄まじいなリストラの嵐が続きました。

そして仲間がみんな切られた後、最後に会社は崩壊し、私もキャリアのすべてを失いました。


身分が保証された職業の人や世襲で跡を継いだだけの人には理解が及ばないでしょ?



その後に新しく立ち上げた会社で不慣れな請負事業、必死に勉強しながら営業で飛び回るも、なんだか食いつないでいるような感じで、人生の迷子になっているような気分でしたね。

それでも前を向いてインテリアコーディネーター、第2種電気工事士、ECO検定、日商簿記、大型2種を取ったのはこの頃です。


当時はたいしたお金も無かったので、外で休むときは必ず珈琲お替り自由の店を使うようにしたのを思い出します。



その後、49歳になって意を決してサラリーマンに終止符を打ち、仕事は3つ掛けもってほぼ毎日働き、大学と大学院で履修して卒業(卒院)しながら、複数の国家資格、民間資格を取得しました。

よく続いたものだと思います。


孤独で、自身を追い込みながら鼓舞する忙しい日々でしたが、実はそれは楽しい日々でもありました。


振り返ると、私の職業人生で週休二日って経験がありません。

そしてよく働きました。


不思議と忙しく動いていると、すべての効率が良く捗りました。

職業人生では、他人が経験できないような奇想天外な経験も多くしました。


今からでも、仕事をして、それなりの収入を得ることは出来ると思うけど、もう今さらですね。

もうやり切りました。



リタイアしてから時間効率がかなり悪くなったように思います。

時間は同じ1日24時間でも、あれだけフル稼働して成果を出してきたつもりだったのが、今は目標や義務から解放されたためか、自分を追い込む必要がなくなってしまい、変化のない毎日が間延びしたように感じます。


リーマンショック、リストラ、会社崩壊、東日本大震災と続き、焦燥と不安が自分を鼓舞する動機づけになっていましたところ、コロナ禍でそうした焦燥感も不安感も剝がれ落ちてしまったのかも知れません。

いい意味でパラダイムシフトすることができた(のかも知れません)。



しかし、時間ができると何故かネガティブな思考が色々ともたげてくるのです。

昔こんなことがあった、あんなことがあったと、振り返るのは悪いことばかりです。


昔の失敗を色々思い出すのは、将来二度と同じ過ちをしないための防衛本能のような気もしますが、嫌な思い出を振り返るのは、ますます自身の厭世観に拍車がかかるので、自ら墓穴を掘るのと似ています。


会社勤めが嫌でFIREした人が、自分のブログで必死にFIREのメリットを訴えるとか、私にはそういうのは出来ないんだけどね。

会社や仕事が嫌で辞めた人が、FIRE生活のメリットを強調するかのような発信をするのは、単に自己防衛によるものに見えて、逆に痛々しく私には感じる。



昔、私が20歳か21歳の頃、あるパチンコ屋にアルバイトの面接に行ったときのことなんだけど、面接官の支配人の方が「パチンコをする人ってどんな人か知ってる?」って、いきなり私に質問をぶつけてきた。


私が答えるより早くその人は「パチンコをする人ってヒマなヤツなんだよ。そしてヒマなヤツにロクなヤツはいないんだよ。」と教えてくれた。

自分の店に来る顧客を「ロクなヤツじゃない」と表現したのにビックリしたので今でも覚えている。


私は、なぜかそのパチンコ屋に採用されなかったんだけど、おそらく支配人が純真そうな青年を見て「お前はこんな世界に来るような人間じゃないんだよ」と教えてくれたんじゃないかと思っています。



さて、「ヒマなヤツにはロクなヤツがいない」というお題ですが、激務を離れてヒマになったのと、ヒマを持て余してパチンコにうつつを抜かすのとは、似て全く非なるものという話です。

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