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火葬予約が取れないというウソ


火葬予約がなかなか取れない、取れてもかなり先になるという話が以前からありますが、かなり眉唾と思ったほうが良い


ただ傾向として都市部の火葬場が混み合っているというのはある程度は事実です


背景には


1. 都市部の人口増加
2. 死亡人口の増加(団塊世代の死亡であと15年は増加が続く)
3. 既存火葬場の老朽化(フル稼働できない)
4. 火葬場新設の難しさ(地域選定が難しい)


などが挙げられます


しかしながら、年がら年中予約が埋まっているわけではなく、比較的空いていることも多いのです


では何故「火葬場に空きがなくて予約が取れない」などという話がまことしやかに伝わってくるのか?


それは葬儀屋の自己都合によるウソが内包されているからです


一般的に、人が亡くなると喪主(もしくは施主)が自宅や葬儀社で営業と打ち合わせをおこないますが、日程の話のときに


1. 葬儀場ホールの空き
2. 僧侶の都合(菩提寺がある場合)
3. 火葬場の空き


などを考慮して日程を決めることになります


1の葬儀場ホールの空きですが、葬儀場の1ホールは1日1件の葬儀が基本で、同じ葬儀場でも2~3のホールを持っているところは1日で複数の葬儀が行えることになります
これは火葬場付設のホールでも同じことです


ただ、家族葬メインの葬儀場では1日1葬儀と決めてるところもあり、ホールが埋まっていて日程が自由に決められないということはあります


2の僧侶の都合と言っても、檀家1000件程度の寺院なら一か月間の葬儀件数はせいぜい4~5件だし、月に10件以上も葬儀をこなす寺院においてはそれなりの兵隊を持っているので滅多なことで信徒の都合に合わせられないということはありません


3の火葬場の空きですが、一般的に火葬場は朝9時ころから夕方3時か4時頃までの予約を受け付けています


火葬予約時間のゴールデンタイムは12時か13時となります
これは午前10時か11時に葬儀を始めて火葬場到着が12時もしくは13時になるということ
炉前で簡単な読経と焼香を済ませてから精進落とし(昼食)にするという流れがあるのです


つまり、朝一番や夕方の火葬ならたいてい空いているということ



葬儀屋が自己都合で葬儀日時を勧めてくる場合に、「火葬場が取れませんで・・・」などと平然とウソをつくケースがあるので注意が必要です
自分が休みたい日に入れない、朝早い時間や夕方遅い時間に働きたくないなどというのがあるのでしょう


昔の葬儀屋のような「やらずボッタくり」体質をもっている業者は今も尚います
頼んでもいないオプションを入れて契約を促してくる者、自分のインセンティブのために仏具を勧めてくる者、キックバック目当てに納骨業者を紹介する者など今も当たり前のようにいます


喪主や施主は生涯に1度か2度あるかないかです
そして短い間に様々な決定をしなければなりません


ですから前もって葬儀場を決めておいたり、見積もりを取ったり、葬儀の大きさや式の進行をイメージしておいたり、読経をするのか無宗教にするのか、通夜をするのか1日葬にするのか等考えておくとよいと思います


つまり葬儀の前から葬儀は始まっているのです


そしてもし、「火葬場がいっぱいでして・・・」などと言われたら、火葬場に直接電話して確認しましょう
それがウソだったら、そんな葬儀屋とは縁を切ることです



※ 葬儀における喪主施主の違い


喪主は葬儀における葬家(喪家)の代表者(名誉職的な意味も含めて)であり、施主は式の段取りや金銭のやり取り等実務の代表者という意味合いがあります
2年前に私の実母が亡くなりましたが、その時の葬儀では喪主は93歳の父とし、施主は私がなりました