NEOのゆとりを楽しむ生活

株式投資、英語学習、グルメ、旅行、愛犬とのシニア生活

社会人駆け出しのころ(7)ある交通事故の後で

会社員になって紆余曲折もありましたが、ある営業所に配属され、自動車関連部品の外販営業となり、日々精を出して働いていました


私が23歳のころです


仕事を終えるのは、ときには夜の9時10時くらいになることもありました


冬の寒さも厳しかったある日の夜、会社での仕事を終えて車に乗り家路につきました
もう夜の9時を回っており、市道を車も多くは走っていません


すると私の車のずっと前を走っていた車が大きく跳ね上がるのが見えました
近付くと、交差点で対向車線の車と出合いがしらの衝突事故を起こしていたのです




私の前を走っていた軽自動車には運転手の男性と助手席には女性が乗っていました
どうも対向車の男性が車線をはみ出してしまったのが原因のようでした


私は心配して車を止めて見に行きましたが、幸い皆さんケガはなかったようです


ただ、軽自動車は事故の影響でエンジンがかからなくなっており、また非常に寒い夜で警察を呼ぶ間、助手席にいた女性に声をかけて、私の車の中で暖を取るようにしてあげました


そのうち警察がやって来て、現場検証と両者から事情聴取を始めましたが、相手の運転手はどうやらお酒を呑んでいたようでした
ただ、車の中で酒を醒ましてから乗ったと言うので、警察は飲酒検査も行いませんでした


軽自動車はレッカーを呼ぶそうで、私は女性に「近くの駅までお送りしましょうか?」と申し出ると「ご迷惑でなければお願いできますか?」と言われました


車内で話すと、女性はテレビ局の地元支局の方で、私よりも少し年上でした
途中でお願いされて連絡先を交換してから女性を近くの駅に降ろしました






すると1週間後に彼女から連絡が入り、御礼がしたいとのことで駅前で待ち合わせをすることになりました


そして食事、カラオケを楽しんだ後に、彼女の自宅に誘われて車で向かい、彼女の部屋で一夜だけの甘い時を過ごしたのでした


彼女とはその後連絡を取り合うこともありませんでしたが、携帯やSNSもない時代に、そんな出会いもあったのでした

×

非ログインユーザーとして返信する