夫婦ペアローンでの住宅購入
娘のことです
年初に都内に一戸建てを購入したと事後報告を受けました
話を聞いた瞬間、私は強く反対しました
反対の理由は、
1. 頭金なしのフルローン(夫婦ペアローン)
2. 狭小土地に建てる3階建ての戸建
3. 場所
まず、1のフルローンなんて(私に言わせれば)あり得ません
お金を貯めて(=マネーリテラシーを身に付けて)、500万でも1000万でも入れて買うのなら「お金との向き合い方」を身に付けていると言えますが、フルローンで購入って世の中舐めてませんか?
聞くと、夫婦二人とも年収は600数十万程度、5割ずつの共有名義にしてひとり3400万のローンを組んで、総額6800万で買ったそうです
今貰っている給料が未来永劫貰えると思っているのでしょうが、夫婦でローンを組んだ以上逃げ道が無いのです
変な話、死ねば団信で残債は無くなりますが、病気やケガ、リストラにあっても返済は待ってくれません
これはリスク管理の問題なのですが、そういうローンの組ませ方をする銀行や不動産会社にも問題があると、私は思います(彼らは決してリスクを負っていませんが)
聞けば販売会社は最近なにかと話題のあの会社でした
それでも5月下旬に完成し引越したというので見に行ってきました
元々駐車場だった土地に3軒の家が建ったわけです
地盤はしっかりしていて標高も20m程度ですから自然災害リスクの問題はなさそうです
北西角地で日当たりはさほど良くないものの開放感はあり、また駅徒歩5~6分程度なのも悪くありません
しかし、分筆した狭小な土地(15坪程度)に細長い3階建てですからね
一階が駐車場と玄関、浴洗面室、2階がLDK、3階が3居室で建ぺい率における階段部分のウェートが大きい
2階のLDKもえっ?というほど狭い
私たちが考えるLDKとは違います
3階に3部屋って言ってもひと部屋が納戸のように狭く、デスクやチェアを置いたらもう一杯という感じ
昔、日本の家屋を揶揄して「ウサギ小屋」という言われ方をされましたが、あれは「鳥小屋」のようなものです
事前に相談でもあれば物件の賛否はともかく、求められれば資金援助をしたかもしれません
しかし、事後報告時に反対したにもかかわらずそのまま突っ走ったのですから、内覧後、娘婿には「応援はしないけど、小便に血が混じるくらい苦労したら手を貸すかもしれないよ」とは伝えておきました
(新築祝いとして10万包みましたが)
それでも都心に近く、駅にも近く、庭のない戸建ですが、これから一生かけて払っていくのですからネガティブなことばかり言うわけにはいきません
これからの職業人生と経済生活が順風であってくれればと思います
現在の東京周辺の不動産価格の高騰は目を覆うものがありますが、これで金利が仮に高騰するとなれば不動産所有は高根の花となりかねません
しかし、人口減少社会で不動産価格も2極化していますね