高配当株投資の安心と仕込み方
この数年の日本株市場では、バリュー株(≒高配当株)がグロース株を上回っています
バリュー株の良いところは、保有株を取り崩すことなく配当金を得られるため、売却による「喪失感」がないところなのかも知れません
バリュー株投資は、企業各社のPERやPBR、自己資本比率を参考に有望株を探し投資するものですが、業界の趨勢、流動性、見込み違い等の理由でなかなか株価が上がらない、下がってしまうなんてことはよくあることです
見極めが困難なのですが、「暴落をしたときに仕込め」というのが一番手っ取り早くて簡単です
但し、暴落リスクは常に存在するものの、現金を過剰にストックするというのは機会損失リスクがあるということも真です

私が、この数年で大きく仕込んだのはコロナショック時で、暴落の恐怖と将来不安が世界を席巻した時でした
このとき仕込んだ銘柄は、安定的な配当金(インカムゲイン)と値上がり益(キャピタルゲイン)の二重取りとなっています
当時購入した主な銘柄の(時価ではなく)簿価に対する年利を記載してみます
8316三井住友FG 簿価975円 年利16.1%
8306三菱UFJFG 簿価453円 年利16.34%
8058三菱商事 簿価797円 年利13.8%
8766東京海上HD 簿価1,588円 年利13.29%
2914日本たばこ産業 簿価1,999円 年利11.71%
5401日本製鉄 簿価207円 年利11.59%
9101日本郵船 簿価619円 年利36.35%
金利の先高観がある日本経済では、もうしばらくバリュー株優位が続くと見ています
昨年4月にトランプ関税ショックで暴落した際に仕込んだ銘柄は以下の通りです
4063信越化学 簿価3,500円 年利3.03%
8031三井物産 簿価2,400円 年利4.79%
1812鹿島建設 簿価2,200円 年利6.00%
簿価に対する年利も大したものですが、高市政権への期待で日本株市場は先高観が高まり、値上がり益もそれなりに出ています
個別株の見極めは難しく、財務諸表の読み取りができることは必須でしょうが、それだけで十分かと言えばそうでもないと言い切れます
大雑把に言えば、流動性のある大型株を中心に仕込めということになりますが、大型株でも過去を見れば、鐘紡、シャープ、東芝、最近ではニデック、資生堂を見ると安泰ではありません
花王でさえこの数年は低迷にあえいでいるように見えます
ですから高配当にこだわるのであれば、個別株ではなく高配当株を集めたファンドに投資するほうがリスクを抑えられるかもしれません
さて、「高配当株は保有株を取り崩すことなくインカムが得られるから喪失感もない」という感傷論は置いといて、理論的には分配金を運用に回して複利効果を実現したほうが資産形成には役立ちます
具体的には、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS SlimシリーズでオルカンとかTOPIX等を積み立てるのが良い
配当金や分配金を貰うたびに税を引かれて、かつ株価や基準価格の下落を見るよりも、将来必要な時に必要な分だけ売却したほうが本当は効率が良いのです
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