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社会人駆け出しのころ(1)入社する


昔の会社なんて、結構いい加減でマトモな社員教育は無かったし、強権発動も多かったし、人権だの個性だのそんな思想もかなり乏しかった気がする


私が、最初に勤めた会社はトヨタ系の会社で、名前だけは立派だけど社内での苛め、悪口、つるし上げ、喧嘩なんて日常茶飯事だったし、揉め事があれば遠くからディスクパットが飛んで来るなんてこともありました


今じゃ考えられません・・・よく言えば人間臭いとでも言えましょうが


ただ、社内ではデール・カーネギーの「人を動かす」を読むことを推奨され、キリスト教徒のカウンセラーの方までいたので、社員の底上げをしたりフォローしたりのムードは備わっていたんだと思います


私はキリスト教徒ではなかったけど、読書家で新約聖書は5、6回も読んでいたので、このカウンセラーの方とは打ち解けて自宅に食事に招かれた記憶があります


そう言えば、駅前のSDA英語学校(今は廃校)という英会話の学校を紹介してくれたのもこのカウンセラーでした


私は新卒入社ではなく中途入社でした
わずか1週間の社内研修を終えて地方の営業所に配属されました


先輩営業社員に付いて同行訪問する毎日でしたが、気に入らないことがあると怒鳴られるし、給料は貰ってましたがやっていることは部活の延長みたいなものでした


ところが数か月すると、たまたま来てた役員が私を本社勤務にするよう指示
決して栄転などではなく、しかしその後の社員人生を方向付ける人事となってしまいました


しばらく本社で働くと今度は別の営業所への転勤命令
入社後1年もしないうちに3回目の転属


まるで犬猫のように転がされて居場所が変わりましたが、当時はそれが当たり前のような雰囲気、社員個人が人事に口を出すなどあり得ず言われるままに異動しました


自動車関連とは言え、特に車が好きというわけでもなく、メカニックの知識もなく、部品部というマイナーな部署の内勤として勤しんでいました


当時はトヨタ自動車がソアラを発売してまだ数年の時期で、社内のクルマニアは給料のほとんどを車につぎ込み、代わりに貧乏生活を受け入れている、そんな人もいました


異動になった営業所の部内には、2人の外販営業がいて、それぞれが別のエリアを担当しルート営業をしていました


直属の上司は10歳年上の係長で、この人がキックボクシングの新人王になった人で、当時仕事のできない私を辛抱強く使ってくれたものです
この人とは今でも年賀状のやり取りをしています


ある時、外販営業のひとりが免停となり、私が代わりに外回りをすることになりました
相変わらず車の細かい部品のことなど知らなかったのに、周辺の修理工場、板金工場、部品商、ガソリンスタンド、タクシー会社等の担当になったのです


私は言われるままに、外回りの営業になったのです


(続く)

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