NEOのゆとりを楽しむ生活

株式投資、英語学習、グルメ、旅行、愛犬とのシニア生活

FIREなんてやめておけ

私がリタイアしたのは59歳1か月のときで、計画的なものではありませんでした


以来2年半経ちましたが収入を得るための労働は一切せず自活して現在に至ります


59歳でのリタイアは「FIRE」と言えないと思いますが、元々は60代前半までは働こうと考えていましたので、そういう意味では「FIRE」だったのかも知れません



「仕事をする意味」について理由は色々あると思います
やりがい、自己実現、収入のため、生活のため、人とのつながり、納税、etc
一番大きな理由は「生活のため」ではないでしょうか?


実際私が仕事を辞めるに当たり一番考えたことは「生活が成り立つか」でした


貯蓄もなくカスカスの生活をしていたら仕事を辞めるという選択肢そのものが無かったと思います

(わずか2~300万の金融資産も持たない人が3割以上いるというのが現実なのです)


私の場合すでに金融資産はそれなりにありましたが、労働収入がなくなることはそれだけインパクトがあることなのです




しかし結論からすればただの杞憂に過ぎませんでした


というのも、私がリタイアしてから2年半の間に金融資産は約8,000万円も増加しているのです


この間、収入といえば株式の配当金くらい(手取りで年220~240万程度)でしたが、特に節約を意識することもなく普通に生活し、関東圏を中心に毎月旅行三昧、週末は決まって外食しながら、それでもお金が増えているのですからこんな有り難い話はありません



以上の話はすべて事実ですが、そう簡単な話ではないような気がしています


というのも50代での私はすでにサラリーマンは辞めていましたが、仕事を3つも掛け持ちして盆も正月も長期の休みもなく、場合によっては100連勤もこなして働きながら、貯蓄と投資に励んできたからです


そしてもし私が会社員や公務員等の勤め人だったら2つの意味で財を成すのは厳しかったんじゃないかと思います


1つは、サラリーマン程度の収入、良くてもせいぜい1,000万ちょっとではそれほど生活にゆとりがないということ
独身者やDINKsならばともかく、子育て世代、特に中高大学生がいたら貯金なんてできるはずがありません
私が独身者やDINKsのFIREブロガーの資産形成術を評価できない理由がそこにあるのです


2つ目は、収入の良いサラリーマンでも、いや稼ぎが良いほど出費も増えるというもの、収入が良く出費が少ないという経済効率の良い暮らしはそう簡単に得られるものではありません
(インカムリッチの場合、高収入が将来も続くという幻想と安心感から収入の割に金融資産がほとんど無いという罠に陥ることが往々にしてあります)




ミニマムで燃費の良い生活といえば聞こえは良いですが、例えば「どこのスーパーが安い」だの、「どこのポイントがお得」だのというショボい話を発信する人がいます
しかし、そもそもFIREで重要な「経済的独立」というのは、必要以上にそうしたショボい話に惑わされないことではなかったか?


生活を、ひいては人間関係も含めて損だ得だと算盤勘定と見栄で捉え、つまらない話に躍起となってしまうような生活は到底目標にはなり得ません



私に言わせれば年齢にも寄りますが1億程度でFIREなんてあり得ません


少なくとも悠々自適の老後を送りたければ、「倹約」と「投資」でマネーリテラシーを磨きながら定年までしっかり働くのがベストではないかと考えています



私はといえば、リタイアしてから愛犬エルとたっぷり時間を共有できるようになったことが最大の利点です
ハードな仕事人生活だったときは、散歩すら満足にしてあげられなかった
今は幸せのときを過ごせています