狡い(こすい)ヤツら
以前のこと
ある寺院に3世代同居の大家族がいて、私はその祖父母と懇意にしていたのですが、その祖父が80代も半ばになり億単位の資産を保有することから、孫の高校生の男の子へ教育資金として非課税贈与をしたらどうかと勧めたことがありました
当時、孫は高3の男の子が一番上で、下にはまだ中学生と小学生の女の子がいました
私立大学(文系)を希望しており、当時まだ大学へ自宅通学するか自活するかは分からない時期でしたので、余裕を見て800万円程度(200万×4年)の贈与を勧めました
祖父は気持ちよく了承されました
そして、預金をしていた三菱UFJ銀行の担当を自宅に呼び、教育資金の非課税贈与の具体的な手続きまで説明してもらったのでした
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sozoku-zoyo/201304/pdf/0023004-114_02.pdf
ところが、父親(祖父の息子のダメ住職)は後日わざわざ説明までしてくれた三菱UFJ銀行を断ってしまい、地銀の担当者を呼んでそちらで契約してしまったのです
それも何故か、孫の長男400万、長女200万、二女200万などと金額まで変えて(なんてショボいヤツ)
長女、次女にも必要であれば私の説得で祖父はいくらでも出したと思います
そう、この男(祖父の息子)は、祖父である父から子供の教育資金という援助を受けながら、それを手配した私の顔までつぶしてしまいました
教育費を祖父から出してもらうだけでも有難い話なのに、この男はただ単に自分を出したいがために金融機関を変えてしまい、私には感謝の言葉も一切言うこともありませんでした
後日談ですが、長女は特別支援学校へ通い始め助成金も出たため、祖父からの教育資金を使う余地はありませんでした
こんなこともありました
懇意にしていた仏具の自営業者に、私は常日頃から将来のためのiDeCoやNISAによる資産運用を勧めてきました
そのたびごとにその仏具屋は余裕がないことを理由に重い腰をあげなかったのですが、私は本人の将来にとってプラスになることだからと、ネット証券の開設と積み立てのメリットを具体的に説明し、数年に渡り粘り強く勧めていたのです
あるとき、何かの話のはずみで、彼がiDeCo、NISAを既に始めていることを知りました
しかも、地元の銀行マンに頼んで口座を開設して始めたそうです
本人は、積み立てる投信はネットで調べて評判のものにした(多分S&P500)、引退までに5000万はいけると思う、などといつになく大きな話をうそぶいていました
私は、内心ではかなり呆れて聞いていたのですが、一応表向きは「インデックス投資の世界へようこそ、心から歓迎する」と答えておきました
これら2人の行動をどう思われるでしょうか?
金融リテラシーのない2人が、知人(私)の熱意ある行動と努力で貴重な情報を得てインスパイアされたにもかかわらず、その知人(私)には何ら感謝もせず、まるで他者を出し抜くかのような行動をしたことをです
私は、相手のためを思って動き、説得し、勧めたので、当然に感謝されるべきものと考えていました
自分の判断で色付けをするのは良いと思いますが、きっかけをもたらしてくれた人に感謝の言葉を伝えるのは当然ではないでしょうか?
人間というのは裏切るものだ、と言うのが私の結論です
そして私は、こうした身勝手な2人とは今後の付き合いはないと判断して、その後に縁を切りました