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仕事に明け暮れた20代の私(3)ミスをしない男


20代前半の私は、トヨタ自動車と地元のグループ企業2社による合弁で作られた新会社に転属し、広い倉庫内で自動車部品の入出庫に明け暮れていました


商品管理部門の正社員は約40名で女性パートを10名程度と60代の嘱託社員を3名採用してましたので比較的大所帯でした


トヨタ方式を完全に受け入れ現場での改善を生業としていましたが、毎日非常に忙しくまた毎晩遅くまで残業をする日々でした


当時の給料は、基本給は15~16万程度、残業代を含めて20数万程度で手取りにするといつも20万もありませんでした
土曜日は普通に仕事でしたが、月間178時間も時間外労働をして手取りで28万もあって喜んだのを覚えています(ウブだった!)


ちょうどその頃(私は24歳)、子供のころから住んだ公営住宅を出て建売住宅へと引っ越しました
父親は定年間近でしたが私と親子二世代ローンを組んで3,200万の物件(バブル前で良かった)を買ったのです



新しい家に私は独身時代の4年しか住んでませんでしたが、住んでる間は毎月5万円を安給料から家に入れていました




仕事は激務でしたが、個人的に手を抜いたことは一度もありませんでした
倉庫の壁には「安全」「品質」「納期」と掲げられていました
現場は出荷ダイヤで動いていましたので、社員は標準作業を求められていましたが、私はスピードに加え、出庫内容の正確さも際立っており、とにかくミスをしない仕事を心掛けていました




出庫者は、小物なら1ロット20点ほど、外装品なら1ロット10点ほどを10分で倉庫から出して来るのですが、1日あたり42ロット計420分(7時間)が標準作業とされていました
(出庫荷物が多いときは、入庫作業者を出庫ラインへ入れて人海戦術をとりました)


出庫された部品は査照ラインを通過させなければなりません


査照ラインでは出庫された部品と出庫ラベルを照合して出庫ミスがないかチェックするのですが、出庫ミスを見逃してラインを通してしまうと出荷ミスとなってユーザー先へ間違った品物が運ばれて行ってしまいます


査照マンに出庫ミスを見つけられると、出庫者はマイク放送で呼ばれて再度正しい部品を取りに行かなければなりません


そのため標準作業に則りながらも質も大いに求められたのです(当たり前ですが)


私は、持ち前の体力に加え、得意の集中力で量と質の両方で寄与しました
標準出庫作業が1日42ロットのところいつも50ロット以上出庫し、出庫ミスはほぼ無し


ある時期から、査照ラインの査照マンに指名され、作業の正確さをいかんなく発揮、その信頼性をどんどん高めていきました

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