億り人になってFIREしても下品なヤツは下品
日本でもいよいよインフレの足音が聞こえてきて、長きにわたるデフレが終焉しようとしている(ように見える)
これまでのデフレ日本で国際分散投資をしてきた人たちは国内外の株高と円安の恩恵を多分に受け、その金融資産を増やし、そしてFIREなる言葉をメジャーなものにした
※FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立と早期リタイア」を意味する
FIREするために目指す金融資産の額は人それぞれだが、1億すなわち億り人になることが一つの目安になり得る(FIREはライフスタイルなので決まった答えはない)
※FIREする年齢にもよるが、仮に50歳で1億程度の金融資産なら私だったらFIREしない(出来ない)
今はブログのおかげで多種多様なFIRE生活を知ることができる
しかも御丁寧に、自己の金融資産を事細かに公表し、消費生活までオープンにする御仁もいる
より具体的に表に出してもらうことで、そのライフスタイルを参考にして自己の指針にする人もいるだろう
しかし、そうしたブログを読んでいて強烈な違和感をもつものがあった
それは、金融資産を増やし40~50代で仕事を辞めて(FIREして)、無収入となったのを機に国民年金の全額免除を受ける者がいることだ
この人たちは何か勘違いしてないか?
年金の申請免除を受ければ将来年金受給のときに税金分で半分は貰えると計算してるのだろうが厚かましいにもほどがある
大体、国民年金の免除制度の主旨に反する
日本年金機構のHPには「国民年金保険料を納めることが経済的に困難な場合は(中略)、保険料の納付が免除になります」と書かれている
すなわち、経済的に困難を極めている人が利用する制度のため、金融資産を増やしてFIREした者がこの制度を使うのは間違いだということになる
あるFIREブログでは、そのブログ主が自身の金融資産を公表し、他方で国民年金の全額免除を受けるなどと書いていたので、丁重にその発想の過ちを指摘すると逆ギレし「私は自身の考えを1ミリたりとも変える気はない」などと吠えていた
別のブログ主にも、国民年金支払いの義務について指摘すると、FIREできるほどの人はその過程でたくさん税金を納めてきたので、全額免除を受けるのは全く問題は無い、などと意味不明な返信があったので、その屁理屈には大笑いさせてもらった
よしんば、過去に平均以上に納税してきたとしても、そもそも年金の全額免除を受けることとは全く別の話である
人生を、そして世の中を算盤ずくで捉えて、自身がしていることが正しいと勝手に思い込み世間に間違った情報を喧伝する下品な人たち
はっきりさせておくが、日本の年金制度は賦課方式であり世代間扶養で成り立っている
そして経済的に困難な場合を除き原則的に支払いは義務である
自分が将来いくら貰えるとか年金財政は信用できないから将来貰えないとか言うような話は全く別次元の話である
本来支払うべきにもかかわらず、制度の本旨を無視して全額免除を申請し将来の税金分を貰おうという厚かましさ、図々しさには閉口するが、FIRE民の風上にも置けないと言って過言でない、とんだ食わせ者だ!
というか、たかだか年20万程度なんだから国民年金くらい払えよ(怒)
年金財政・行政に対して不信感を持つ若い人たちが多くいる中で、こういう私欲に塗れた連中は情けないというか見苦しい
我々が納める税金がこんな浅ましい愚か者の錬金術のために使われるかと思うと実際腹が立つ
ちなみに私は還暦を過ぎても国民年金を払っている(任意加入)
どちらが真っ当な国民であるかは明らかだ(私の爪の垢でも飲ませたい)
※私が知っているだけでも3人のFIREブロガーが私腹の足しにすることを狙って制度を悪用しているようだが、中には「メンター」にでもなっているつもりなのか頻繁にブログを更新する者もいて、社会へ悪影響しかないので免除を辞めるかブログを辞めるかして欲しいと思う