NEOのゆとりを楽しむ生活

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母の葬儀に現れなかった兄(3)甥だけ参列

NEO

結局、母の葬儀には甥(兄の長男)だけがやってきた
地方から飛行機で駆けつけたのではなく、元々年末年始の休暇を関東近県に住む母(私の兄嫁)の家で過ごす予定だったらしく、そこから来たようだ


香典は兄嫁と甥本人の名で2袋持参してきた
長男として担いできた兄があんな体たらくで、しかも散々利用してきた母親の葬儀にも来ないという落ちぶれた男の妻と言う立場では顔出しも出来まい
甥(故母の孫)が参列した(させた)のはかろうじて兄家族とつながっていることを意味した


通夜が終わり実家に集まって、(私の)両親の文句を言うのは間違っているのじゃないか?と私が言うと、甥は顔を紅潮させて母(兄嫁)の主張を支持した
2人は親子で一つ穴のムジナなのだ


若いときに兄の借金について数回手紙を書いたが対応してくれなかった
親孝行したいから同居を申し出たが相手にしてくれなかった
だから今でも恨んでます


という、兄嫁の主張は私にはとうてい理解し難い
分かるのは兄に甲斐性がないということだが、別に犯罪を犯すわけでも(多分)暴力をふるうわけでもない
ただ、気が利かず、自分じゃ大して努力もしないのに周りが何かしてくれるとでも思っているかのようなフシがある、そして何だかエラそうだ
自然体で他人に寄りかかって来るかのような姿勢にはイラっとする


しかし既婚の息子の浪費癖に親は責任を持たなければいけないのか?
兄は大学生のときに学費(100万)を使い込んで親はそのお金の穴埋めをさせられている
学習能力が無いのは本人自身の問題ではないのか?
ましてこのとき兄は既に還暦を過ぎているのだ!
家庭の財布を握ってきたのは兄嫁ではなかったのか?
自分の夫の稼ぎが少ないのを義両親のせいにしてないか?


結婚当初に借金が発覚したと兄嫁は言うが、私が記憶しているのは兄嫁の実家(関東近県)近くで結婚式を挙げるのに私の両親方の親族(愛知と新潟)を呼んでその宿泊費を兄が自分のカードで支払っていることだ、確か30万円くらい


ええ格好しいで後先考えずに払ったんだろうが、それ以外にもあったのか?
兄嫁は兄を長男、長男と持ち上げていたが、兄はおよそ長男らしいことは子供の頃から一つもしたこともなかったし、そもそもそんな男と結婚したのはアンタでしょ


兄嫁自身は今は仕事をしてあちこち飛び回っているようだ
そして本人の義理兄からお金を借りて最近中古マンションを購入し転居したという
同居していた実母は今は別居しているらしい(今は独り住まい)
元々、実母の世話をする必要もなかったようだ(兄嫁自身が金銭的に援助されてた?)


私は電話で「兄と離婚すればいいじゃないか」と伝えた
そして「3号分割知ってる?」と聞くと知ってると言う
私には兄嫁が着々と経済的自立を図り熟年離婚を狙っているようにしか思えない
今は自分の老後を考えているのだろう
夫の親まで責めるならとっとと離婚した方が良い


兄嫁は色々と気付いてキビキビ動くタイプで色々な思いも強いほうだったのかもしれない
盆暮に実家に来たときなどは忙しそうに良く動いていた
一方兄は気が利かない、自分から汗をかいて何かに尽くしたり、課題を解決するために努めるような人間でもない、会社で言うなら典型的な窓際の穀潰しだ
そのくせ意味不明な気位だけは高いので、傍から見るとかなりイラっとする


私の母親は新潟の山奥生まれで多くの兄弟姉妹の末っ子で一番上の兄とは20年以上も年が離れているため、親からも兄弟姉妹からも可愛がられて育っている
地元の高校を出て名古屋に集団就職をしてそこで父と出会っている


父は長男だが父の上には多くの姉がいて下には二人の弟がいた
父の父(私の祖父)が太平洋戦争勃発のときに死没しており(父が小学生)、そのせいなのか、土地柄なのかは知らないが父の姉たち極めてドギツい性格だった


私も子供の頃に何度か会っているが正直あまり良い印象はない
そういうところに嫁いだものだから母も色々苛めにあったようだ
田舎でただ無条件にかわいがられて育てられてきた母にはまるで百戦錬磨の小姑たちは鬼のように思えただろう(笑)


父が言ってたが、キビキビと何でもこなす兄嫁と他人の悪口も言えない母とはそりが合わなかったのではないかと
やっと手に入れた4LDKの新居、狭かった公営住宅から越してきて子育ても終わり、やっと気楽な生活が送れると思ったところに、同居を兄嫁から言われて困惑したのではないだろうか?


それも言葉に棘が立たないように、話を逸らしたり、はぐらかしたりしていたのをきちんと対応してくれなかったと恨んでいるのか?


文字通り「親孝行」をしたいのなら義実家近くに家でも買って交流すれば良い
しかし本人実母と住みながらたまに義実家に来るだけで「親孝行」「同居」などと美辞麗句だけ言われても困る


長男、長男と繰り返すのは旧戸籍法(戦前)の時代感覚で、今どき親が同居を望むことはあっても嫁が義両親と同居を望むのはかなりレアなのでは?
「親孝行」と言うのは詭弁であって、もしくは兄の借金とのトレードの材料であって、同居を狙う真の目的は経済支援と住む家の確保だったのだろう


以前父親が、何か兄嫁と多少の軋轢があった時に電話で兄嫁から「相続のことをしっかり考えておいて下さい!」と言われたと不快交じりに言っていたことがある
父親に言わせれば「お前に言われる筋合いはない」と怒るのも当然なんだが、ダメ亭主(兄)の不出来を義両親にぶつける嫁も嫁だ


兄嫁は中古マンションに独りで住み、働いている(多分厚生年金に加入)
長年別居し、借金漬けのダメ亭主(兄)となぜ別れないのか?
義両親の二人が生きてる間は離婚という手段は申し訳が無くてとれません、などという綺麗ごとではないと思うが、さて?


兄は毎月給料から数万円(3万?)を送っているようだけど、二男がまだ仕送りを受けており、まだまだ使い倒せるということか?


ちなみに二男は20代半ばも過ぎているが「将来モノになるのか?」と兄嫁に聞くと分からないという、そして「夫に似ている」とも言う
つまり、人から恩恵を受けるだけ受けて当たり前のようにシラっと振舞うということか?
「経済的に余裕がないなら野放図な仕送りは止めたほうが良いのでは?」と助言だけしておいた


母が亡くなって数か月後、実家住所の兄宛に二男の奨学金返済の督促が来た(連帯保証人?)
確かに父子で似た者同士





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母の葬儀に現れなかった兄(2)甥との会話

NEO

兄の長男に電話を入れてみた
すると兄(本人の父)に対する辛辣な非難が炸裂した


子供の頃にこんなことをされたとか、母(兄の妻)に生活費を渡すのを渋るとか、借金をしているとか・・・


言う内容は兄嫁と大体同じで、二人は共同戦線を張っているかのような印象であった


「700万」あるという兄の借金について、なぜそんなに背負ったのか?
女か?酒か?ギャンブルか?と聞いてみると、スマホの課金ゲームじゃないか(実家にはWi-Fiもない)とかパチンコじゃないかとか言うが結局ははっきりとは分からない様子だった


私は強い違和感を持った


着物会社という斜陽産業にいて、気が利かない兄が高給を貰っていたとは考えづらい
兄嫁は元々働いていなくて兄の収入だけで家計を担っていて経済的に厳しかったのではと思う(ならば自分も働けばいいのに)


そんな事情を察してか長男は高卒後自衛隊に入隊したが、二男は音大を卒後も親から仕送りを受けている


たとえ貧乏でも家族が一つになって頑張れば辛い道のりも乗り越えられるではないか?
家族がバラバラに不経済な生活をしながら、嫁は夫の、息子は父の悪口ばかりを垂れ流している
兄嫁は兄に対して実は金の話や金を要求する話ばかりをしてきたのではないか?


兄は休日になると朝家を車で出て夜帰って来ると父が言ってたが、あれはどこかでバイトでもしているのではないかと兄嫁に聞いたところ、そんな甲斐性のある人間ではないと吐き捨てるように答えた


ひょっとして金、金、金!と妻から金の話ばかりされた兄は、無い金を作るために最初はキャッシングで金を用意して送っていたが、そのうち自転車操業になり気づいたら「700万」にまで膨らんでしまったのではないか?


兄嫁に生活費を渡すのを渋っているのではなく生活費を捻出するのも厳しかったのではないか?


私の違和感は、兄嫁も長男も兄の膨大な借金については認識しながら、借金の理由についてはよく分からないと言葉を濁した点にある
あれだけ悪口を言いながら借金の原因についてはよく分からないで済ませるのは無責任ではないのか?


金銭的に兄を追い詰めてたことも兄の借金の一因であると実は薄々知っていたのではないか?


兄が12年も住み付いた実家の部屋の中には贅沢なものや華美なものはなく荷物も最小限のものしかなかった
では、大きな借金の理由は何だったのか?


もちろん「甲斐性のない」兄が身の丈に合わない生活を続けた結果借金を膨らませたのだろうが、ならば必死になって働けばいい
時にはそんな単純なものではなくて頑張っても結果が得られないなんてことも一時的にはあるかもしれないが、頑張りは家族の不和の原因にはなるまい


そして家庭内の会計のことは夫婦の共同責任ではないのか?
その兄が10年以上もタダで実家に住み付いて経済的負担を一切してこなかったその利益を夫婦である兄嫁自身も享受してきたことになるではないか!


その兄は同時に10年以上もの間経済のみならず、肉体的にも精神的にも時間的にも1ミリたりとも負担をしてこなかったではないか!
役立たずの兄がこれまで無作為に過ごすのを両親が寛大に見過ごしてきたことを、その妻は義両親に対して「謝罪」と「感謝」を言うべきではないのか?
「加害者」側の兄嫁が「被害者」ヅラして義両親の文句を言うのは厚かましいにもほどがある、と言えないか?


彼らもこれまで盆や正月にうちの両親の実家にやって来ては一緒に酒を飲んだり寿司を食べたり兄や両親や私と長年過ごしてしてきたが、そんな話を母が死亡した直後に親子で(一応親族だが)部外者の私に言ってくるなんて、この二人もかなりヤバいのではと言う気もする
親子で(兄による)被害者であるかのような言い方で私に訴えて来るが、それは取りも直さず自らの恥部を暴露していることにもならないか?


他方、兄はこの12年間親の実家に寄生し家賃も光熱費も一切負担せず、親の面倒すら見ようともしなかった正真正銘の役立たずである
そしてその負担を免れていた間に借金を減らすどころか(多分増やして)、最後はしてもいない扶養をしてるかのように見せかけるために自分を世帯主にするという偽装までして自己破産を申請したとんでもないクズであり大馬鹿者である(自己破産は認められなかった)


そう言えば、母が倒れる少し前に父が「〇〇(兄の名)が金を要求するオレオレ詐欺のような電話をしてきた」と言ってたが、あれはまさかの兄本人だったのか?(本人は否定している)


おそらく兄はパチンコに没頭し散財してきたんじゃないかと思う


浮世の生活からの逃がれるためか、あるいはひと財産作れるとでも思ったのでにパチンコにのめり込んだのではないか?(無理でしょ!)
休日のたびに外出してたのはそのためだろう
救いがたいバカだと思う


ちなみに私は競輪、競馬のごときはまるで関心も無くチケットの買い方も知らない
パチンコは最後にやったのが20年も前で、たまたま待ち合わせの時間に1時間も早く着いたものだから時間つぶしにやってみたらフィーバーとなって積み重なるパチンコ玉の箱を尻目に待ち合わせ時間が来たので自ら止めてしまったくらいだからのめり込むこともないのだけど、毎朝出勤中に駅前のパチンコ屋の前で順番を待っている人生終わった感のある汚れた感じの人たちを見て不快感をもっていたため、あるいは高校生のときに通学ルートに競輪場があって開催日には昼から酒を飲んでるような赤ら顔のこれも汚れた感じのするオジサンたちが大勢いて、翌日には赤い色鉛筆が大量に転がっていたのを見てきた経験のためなのか、私はどうしてもこの世界が好きになれないのである


この時点で、母の葬儀に誰が来るのか判然としなかった
甥は父(私の兄)に電話しても電話に出ないと言うし、向こうからもかかってこないと言う


そして、母の葬儀の段取りを進める途中に兄からショートメールが届いた
参列を辞退し、供花も遠慮するという短い内容だった


葬儀にも出ない、夫婦仲不和、親子仲不和等すべては貧すれば鈍するなのか


(続く)





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母の葬儀に現れなかった兄(1)兄嫁との会話

NEO

2022年12月母が亡くなり、親族や母の友人らに連絡を入れた
母は住まい地域の人たちと交遊も多く、親しかった人たちは葬儀よりも前に自宅に安置された母に会いに来てくれた


葬儀担当と打ち合わせを行い、母の死から10日後の年の瀬に二日葬(通夜、葬儀)を行うことにした


会計を含めた葬儀のすべての段取りは私がおこなったが、葬儀費用は母が加入していた互助会と母の預金の範囲で対応できた
喪主は父になってもらったが、施主として私が全て仕切った


葬儀の日程を決めてから兄の携帯に電話を入れた
正直どんな反応を示すのか気にもなったが、私は淡々と事務的に日程を伝えた


兄は冷めた言葉で「考えておく、家族は多分いかないと思う」と答えただけだった


は?
私が電話したのは、母の死をちゃんと伝えたという事実を得るためであり、それによって最低限の義務を果たすことにあったのだが、それでも葬儀に兄や兄の家族が参列するというのは当たり前のことだと考えていた


違和感を持ちながらしばらくして兄嫁に電話をしてみた
すると予想外の話が出てきた


まず、夫(私の兄)に対する愚痴、特にお金の
結婚した時には既に借金があった、その後ようやく借金を返したと思ったら先物に手を出してまた借金をした(先物取引で損を出した話は私も知っていたがもう30年近く前の話)、そして最近また借金をしていることがわかり、700万くらいだと思うが何でそこまで借金をしたのか分からない


2021年の終わりころに自己破産をしようとしたが結局認められなかったようだ
ちょうどその頃、兄が勝手に自分を世帯主に変えるということがあったのはそのためだったのだ
世帯主であれば自己破産を認められやすいかどうかは知らないが、してもいない世話をしているように外形的に装って有利に働きかけようとしたのだろう


自己破産を認められなかった詳細については分からないが、借金の原因が遊興費(浪費)やギャンブル(博打)の場合は免責不許可事由となるため、おそらくそういう理由なのだろう


仮に高金利の借金が本当に「700万」もあれば一会社員(還暦過ぎなので嘱託社員?)では相当キツイはずだが、一生それを背負っていくことになるのだろう


さらに兄嫁は今度は義理親(私の親)に対する愚痴を言い出した


結婚生活初期に夫(私の兄)の借金について数回義理親に手紙を書いた(が対応してくれなかった)
長男(私の兄)の嫁であり親孝行をしたいとずっと思っていて何度か同居を申し出たが了解が得られなかった
それが非常に不満であまり義理親を良く思っていない


これから母の葬儀の詳細を決めなければならないときに出てきた場違いな話に私は困惑した


兄に対しては私も強い不信感と不快感を持っていたため兄嫁の言い分も何となく分かったが、義理親(私の親)に対する文句は筋違いではないか?


同居を申し出た件は父に聞いてみたが「そんな話は初めて聞いた」という
母親に話したのか?
まして本人(兄嫁)は自分の実母と一緒に暮らしていた(関東近県)ではないか?


また、兄嫁が「親孝行」と言う言葉を使ったことに強い違和感があった
母が認知症で色々問題が出てきた頃、両親が一番助けが欲しかった頃、兄嫁が母を気遣ったり世話をしたという話を聞いたことがない


ちなみに長男の嫁だから世話をするべきと言う発想は私にはないし、両親にも無かったと思う
ただ気にかけてくれる人がいるというのは誰にとっても嬉しいものだ


そして母が亡くなる5~6年前(コロナ禍以前)には母の「認知症ヤバくない?」という感じが私にもあったし、それは緩やかに進行していくのがわかったので、私は毎週様子を見に行くようになっていた


母が脳梗塞で倒れた後、病院と特養を行ったり来たりする中で、計3度もの手術をしたが、兄嫁から見舞いの言葉も様子を伺う連絡すら来なかった


そういう人が不逞面して(電話なので顔は見えないが)「親孝行がしたかった」などと平然と口に出すって?


若いときの話をしたつもりだったのかもしれないが、「どの口が言う!?」と言われても仕方がない
コロナ禍を斟酌しても電話の一本、手紙の一通くらいできたはずだ


おそらく「親孝行」という言葉は義理親からの「経済支援」を目的とした詭弁(方便ではない)で使ったのだろう


しかし母が亡くなったその通知の場で親を批判する兄嫁の話を私は静かに聞きながら、なぜこんなことになったのだろうと思っていた


兄の家族構成を改めて言えば、転勤族の兄は2010年に親の実家に住みついたが、2022年の年初、母が倒れた(2021年末)直後に荷物をまとめてさっさとどこかへ引っ越した


兄嫁(私より年下)は関東近県(関東ではない)に実母と同居をしていたので、父も私も実母の世話をする必要があったのだと当然に思っていた


兄には息子が二人でいて長男は高校を出て自衛隊に入隊し今は地方の駐屯地に勤務する(このとき)29歳独身で寮住まい、弟25歳は大学を出て関東にひとり暮らしをするもまだ親から仕送りを受けながら生活して自立していない(その弟からは連絡もない)


そんな家族ばらばらの生活をしてれば金も無尽蔵にかかるだろうし不思議な家族だと思いながら見てきたが、葬儀の参列について考えさせてほしいと兄嫁が言うので、私は長男(自衛隊)の電話番号を教えてもらいかけてみた


(続く)

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母の葬儀と先祖供養のあり方について

NEO

2022年12月母が亡くなった(享年86)※満年齢
身内が亡くなるとその瞬間から慌ただしい段取りが始まる


死亡を医師によって確認されると、看護師によって死後処理がなされた
決めていた葬儀屋に連絡し30分後に来てくれることになり、自宅に搬送してもらうことにした


葬儀は亡くなった日から10日後にした
火葬場には空きがあったが、慌てて事を成すのを嫌った私は敢えて日にちを開けて段取りをするようにした


その間エンバーミング処理を施し、ドライアイスも用意することになったが、故人との時間をゆっくりと過ごすことができた


実は、私は世襲僧侶ではないが僧籍を持っている(禅宗)
これまで葬儀は50回程度、法事なら1000回近く勤め、塔婆も累計5000本以上は筆で書いただろうか、今も読経の教本を丸ごと一冊諳んじている


戒名もこれまで100件以上は作り授戒しており、葬儀の相談は300件以上こなし、さらに墓に関する修士論文も書いている
したがって小規模な寺院の住職よりもはるかに経験値は高い
(今は還俗しその活動はしてないが、僧籍を得るに至った経緯については改めて書き残したい)


しかし肝心なのは数ではなく、常日頃から勉強しながら仏事に倣い、故人の供養に資する努力をし、葬家家族の心に寄り添い、常に謙虚で贅を律する暮らしすることだと思う
(世襲で胡坐をかいているなまくら坊主は耳が痛いのでは?)


自分で言うのもなんだが、その辺にいる道楽にうつつを抜かし物欲、銭欲、色欲に塗れた嫉妬深い坊主よりはるかに勉強熱心で真面目でマトモだ(と思う)


当然ながら葬儀での導師は私がなり、作法に従い逮夜(通夜)と葬送の儀を勤め上げた


母が亡くなる数か月前には両親の戒名も考え知人の仏具屋に頼んで夫婦位牌(めおといはい)も作っていた
戒名の格と二日間の読経は周辺の相場では約70万の費用(お布施)がかかるところ、私自身が勤めたことでその分を祭壇や花、返礼品等に費用をかけることができた


そして、葬式の読経が終わった後出棺までの花入れの時間を十分とって祭壇の花をたっぷりとお棺に入れることができた


ところで、どんな葬儀にしようかは葬家が自由に考えれば良いと思う


故人が生前に「葬式なんか簡略でいいよ」とか「遺骨は海に撒いてくれ」とか残す場合もあるかも知れないが、あくまで参考程度にするのが良い


というのも、故人の供養というのは「故人のため」であると同時に「供養する人のため」でもあるからだ


現実的には死んだ人間は泣きも笑いもしないが、供養する側は故人に思いを馳せ、弔いの心を持つことによって自身の心にも安寧が得られる
死んだ人のことも大切だが、今生きてる人はもっと大切なのだ


供養とは故人に思いを馳せることであり、その形はどんなものでも良いと思う
年回供養は故人に思いを馳せるきっかけになるけれど、けして義務的にならずできる範囲で親族等が集まって故人を思い出してあげるれば良いと思う


仏教に「七分獲一(しちぶんぎゃくいつ)」という言葉があり、様々な仏典に出て来る有名な言葉だ


平たく言えば、供養で得られた功徳は故人へは七分の一、供養する側へは七分の六が返ってくるというもの
七分の六もの功徳が得られるのなら先祖供養をしない理由はない


話は戻るが、葬儀や法事等の祭祀は家族が安寧を得られるやり方で良いと思う


葬家が寺院墓地を持つ檀家である場合は寺檀契約により菩提寺の坊さんを呼ばざるを得ないが、それ以外は知らない坊さんを呼ぶ必要は全く無い
(檀家ならば祭祀をするなら寺を通す義務がある)


戒名の格とか、どんな文字を入れるかとか、そもそも戒名を付けるかとかは些末な問題であり、供養そのものに影響はないが、戒名は作れば石に刻まれ位牌に残るので知らない坊さんではなく葬家である程度は考えて付けたほうが良いだろうと、私は思う


石原裕次郎が亡くなったときに兄慎太郎は海が好きだった弟の遺骨を海に撒いてあげたいと考えたが当時の墓埋法の解釈では無理があった
法務省の高級官僚による拡大解釈で海洋散骨や樹木葬が認められるようになったのはそれからわずか数年後のことである


散骨と言うのは一度撒いてしまうと、蒔いた遺骨を後から回収することができなくなる
また代々継承する家墓だろうと赤の他人と一緒の合葬墓(永代供養墓と同義に近い)だろうと、墓や納骨堂のように納めた遺骨が存する場所は供養の対象となる、言わば弔いのシンボルになる


そういう意味で、海洋散骨や樹木葬にはやや抵抗があるというのが現在の私の考えだ


母の遺骨は今でも実家の祭壇にある
墓地は公営霊園にあるが3回忌までは実家に安置してから納骨したいと思う
その方が父も寂しくなかろう

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母の預金に使途不明金が見つかる

NEO

両親が高齢となり、生前に預金、証券、保険等の金融資産を把握する作業を進めた
結果、二人とも証券はなく、地元の銀行との付き合いだけで、保険も付き合いレベルのものがいくつかあった


親が高齢になったら金融機関との取引状況を把握すべきである
相手の理解力を逆手にとって自分の成績のために営業してくる輩も結構いる
実際父が加入していた医療保険を解約したし、母が加入していたかんぽに対しては認知症の高齢者に対して強引な反復営業を行ったとして苦情も入れた


母親は認知症のため暗証番号すら忘れてしまっていたので、本人と一緒に窓口へ行って照会請求をしたり、加入が判明したかんぽの詳細を確認したり、父の名義でも口座を作っていたのが分かったりと、すべて把握するのにはしばらく時間がかかった


その過程で母親のゆうちょ銀行口座の過去10年分の入出金履歴を依頼していた
(まずはお金の動きを知ることが重要である)


現在の通帳以前の古い通帳が見つからなかったためだ
(母が70歳過ぎから80歳過ぎまでの10年分、残念ながら直近10年分しか取得できない)


すると、入金は年金(年額85万円程度)のみだが、数十万円単位の出金がいくつもあり合計すると約500万もの使途不明の出金が発覚したのだ


2人の生活は父の年金(年額315万程度)で賄っていたので、母の年金は「全く手つかずで残っているはずだ」などと父は言っていたが、実際はそうではなかったのだ


母は時に近所の実演販売でモノを買ってしまう癖があった


母の死後、実家の遺品整理をしたら出て来る出て来る、圧力鍋だのポップコーン製造機だのパソコンもないのにキヤノンのインクジェットプリンターだの(どれも20年近く前のものだった)


自分のお金で買うのだから何ら問題は無いが、使えないモノが残っても結局はすべて不燃ゴミ、粗大ごみとなる、本人にとって思い入れがあっても他の人から見たらゴミなのだ


そしてどれを見ても高くてせいぜい数万円程度のものでしかなく100万円にすらならない


母に浪費癖はなく金銭感覚は結構しっかりしていたはずだ
入院した時期もあった(土佐犬咬傷事件)が保険金も下りてるし、そもそも後期高齢者の医療費なんてたかが知れてる


生活は父の年金(年額315万)で十分やっていけるし、しかも持ち家である
この間大規模なリフォームもしてないし、生活そのものは極めて質素だったと思う


まだ若いうちの旅行だったならともかく、母が70代になってからは、私が温泉旅行や外食等散々連れて行ってるのでまとまったお金を使う機会もなかったはずだ


まして70代も半ばを過ぎた母が普段の生活費以外に、わずか数年のうちに500万ものお金を使うだろうか?思い当たる理由がない


1回当たりの引き出し額は80万とか30万とかだが数年に渡っていて、時には1か月のうちに数回も下ろしていた(記録が残っていた)


私はこの使途不明金が兄に流れたのではと疑った
そして母に直接問うてみたが「そんなことはしない」と言う
(認知症でも受け答えはしっかりするときはする)
確かに、母はそんな甘い人間じゃないとは思う


しかし、たとえ母親でも、女はウソが上手いので信用はならない
おそらく兄が母に金を無心したに違いない
そして根負けしたに違いない
そうでなければ500万もの使途不明金をどう説明できるのだ?


私はそう思った


仮に、母が自分の判断で兄に金を渡したのなら仕方がないと思う


なぜ年寄りはオレオレ詐欺で簡単に騙されるのか?
答えは簡単、年寄りは頼られると何とかしてあげたくなるのだ!
頼られるのがうれしいのだ
ジジババ殺しの私が言うのだから間違いない


ただ、あの気の利かない役立たずにそんなババ殺しの技術があるのだろうか?


しかし、私は母の金はあの役立たずの兄に流れたんだと確信した
さらには、10年で500万もの金が流れているなら、それ以前にも相当の金が流れているはずだと思った


役立たずのくせに私腹のために親を利用する根性は気に入らないので私流の仕返しはするつもりだ


昨夕、愛犬の散歩中に青大将見っけ
蛇なんて久しぶり!

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